部屋を借りるときに、必ず不動産会社が必要になるわけであるが、
仲介会社と管理会社の違いについて理解している人は少ないと思う。
SUUMOやホームズなどに物件情報を掲載している会社の多くは、仲介会社である。
つまり、その物件を大家さんから委託を受けて管理しているわけではないのだ。
仲介業務だけを請け負い、契約が完了し鍵の引き渡しまでが役割なのである。
それに対して、管理会社というのは入居した後にかかわってくる会社なのである。
実は管理会社が存在しない場合もある。
大家さんが直接管理をしている物件は、管理会社ではなく大家さんが
すべてを行うのである。
一般的には多くの物件に管理会社がいる場合が多いのであるが、
そうでない場合もけっこうあるものである。
ややこしい話なのであるが、仲介会社と管理会社が同じ場合というのも
存在している。
では、あなたが住もうとしている物件はどのケースなのであるか?
これは聞いてみない限り、すぐにはわからない場合が多いのである。
前置きが長くなってしまったが、これにどういう意味があるのか説明させていただく。
仲介会社というものは、契約が終了してしまえば、お役御免である。
ところが、管理会社というのは、入居した後、場合によっては何年もその人と
付き合う必要があるわけである。
隣人とトラブルを起こしたり、家賃の滞納等の問題が発生したとすれば、
自分自身の業務にも問題が発生するわけである。
何軒か部屋の内見を繰り返していると、たまに仲介会社の営業マンだけでなく、
管理会社の営業マンも同席している場合があるはずである。
これはどういうことかというと、管理会社の担当者が面接をしていると思ってもらって
間違いないわけである。大家さんから「間違っても変な人はいれないでね」とか
言われたりしている場合も多く、チェックしているのである。
ちょっと前の話であるが、サンダル履きで、金髪の若者の内見を行ったことがあるのであるが、
管理会社の営業マンが同席していて、結果として彼は審査に落ちたわけである。
審査に落ちた理由を具体的に説明してくれる場合はないのだ。
ゆえに真実はわからないが、もし彼がスーツでも着ていたら、審査に通ったかもしれないと
私は感じている。
つまり、ありていにいうと、仲介会社と管理会社の利害は必ずしも一致しないのである。
このことを理解しておくと、いろいろとメリットが有る場合があるはずである。
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